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2006年09月30日

家守綺譚

・家守綺譚(梨木香歩)評価4.0




これはほんの100年前の物語。
庭、池、電燈付きの二階屋での、四季折々の天地自然の「気」たちとの、
のびやかな交歓の記録。
文士、征四郎の不思議な生活を綴った奇譚集。
(Amazonより引用)


癒される短編集。
日本の古き良き時代を感じさせる空気、
主人公の悠々自適な生活、
不思議な登場人物たちとの親睦。
ほっと息をつくような安らぎを感じさせられる。
くつろげる短編がたくさんつめらえた本なので
床に着く前に一日一作品ずつ読んでいけば、
くつろいだ気分で眠りにつくことができるだろう。

この本は図書館で借りたが、読み直せるように購入する予定。
最近、文庫本も出たが、
表装が単行本のほうがおもむきがあり味わい深いので
どっちを買うか迷うところである。
posted by 歯車 at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

金春屋ゴメス

・金春屋ゴメス(西條奈加)評価3.5





「ぼんやりしてんじゃねっ!」

右頬を張り飛ばされ、座敷の左の襖まで、勢いよく吹っ飛んだ
目の前にいるのは、江戸国でも残虐非人、冷酷非道の誉れ高い金春屋ゴメス。
鎖国の続く江戸国へ入国し、
ゴメスの元で生活することになった大学生の辰次郎の運命はいかに。
第十七回ファンタジーノベル大賞受賞作。


時代劇風な(?)物語。
辰次郎という、武士ではなく町人(?)の青年が主人公。
この本の一番おもしろいところは舞台設定。
ありそうでない舞台設定が独特の世界観を生み、
同時に登場人物たちの中に葛藤や対立をうまく作り出している。
主人公の辰次郎のまっすぐかつ純真な性格も好感が持てる。
しいて、欲をいえば
チャンバラなどのアクションがもっとあれば、
より好みの作品になっていたかもしれない。

ちなみに最近、続編の「芥子の花」が発売されたね。
posted by 歯車 at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

キッドナップ・ツアー

・キッドナップ・ツアー(角田光代)評価2.0




夏休みの第一日目。
新発売のアイスクリームをコンビニまで買いに行く途中、
うしろから走ってきた車がわたしの真横でスピードを落とし、少し先で止まった。
運転席の窓から顔を突き出し男が

「おじょうちゃんお乗りになりませんか」

と声をかけた。
こうしてわたしは、おとうさんに誘拐された。
変な父親に振り回されるハルのひと夏のユウカイ旅行。



いまいちな小説。
変な父親に振り回される小説といったら「サウスバウンド」を思い出す。
あの小説はよかった。
友情や成長的な要素が詰め込またストーリーには楽しませてもらった。
同じシュチュエーションのこの小説だが、
対照的に全体的に盛り上がりに欠けているのっぺりとした印象を受けたためか、
楽しめなかった。
最後のオチも弱い。
最大の謎が放置されたまま終わるため、
読み終えたとき置き去りにされたような感覚を味わう羽目になる。
ぼくには合わない作品だったみたい。
posted by 歯車 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

箱-GETTING OUT OF THE BOX

・箱-GETTING OUT OF THE BOX
           (ジ・アービンガー・インスティチュート)評価3.5→4.0




職場での人間関係、家族間の不和、周囲へのいらだち。
すべての原因はあなたが箱に入ることによって生まれる。
あなたを蝕む"自己欺瞞"から抜け出す方法とは?
"自己欺瞞"について述べた全米ビジネス書ベストセラー。



元の販売価格が1500円だったのに、
中古の値段が10000円近いと言うプレミア本。
絶版とネットでの評判が中古の値段に拍車をかけていると思われる。

この本は上司と部下が対話していく方式で進んでいく。
ビジネス書というよりは小説に近い形式。
小説に親しんでいるぼくとしてはとても読みやすい。
読者に「自分の場合はどうだろう?」と省みさせる構成は素晴らしい。
読み終えて、生まれ変わった気分になる。
この本のおかげで自分と周囲の人との関係を考えるきっかけを得た。

ただ経験の薄さのためか他の人が感想に書いてあるような強い共感は抱けなかった。
社会人ではない、甘ちゃんの大学院生のためだろうか。

この本についての参考サイト
://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2005/10/post_2312.html
(アクセス解析対策のためurlより「http」を抜いておきます)


2006/9/26追記
読んでから数日経って、
この本が示す自己欺瞞に自分も陥っていることがじわじわとわかってきた。
よくよく考えると自分の物の見方がなんとゆがんでいたことか。
読んだ直後はそれほどいい本だと思えなかった要因は、
他人事のように読み進めていたからだろう。

これからは脱自己欺瞞!
目指せ!Getting out of the box!に励むことにする。

評価点変更:3.5→4.0
posted by 歯車 at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

浄土

・浄土(町田康)評価2.5




河童である自分が厭で泣きたい気持ちで叫ぶ、"ビバ!カッパ!"
(どぶさらえ)
弁護士が忍者装束を着て、魚屋がパンクな服を着る。
すべての人々が本音しか言わない町。
(本音街)
中野区にギャオスがあらわれた。
(ギャオスの話)
似田は腐った男で、温夫は仕事を増やすボンクラ。
使えない同僚をもったOLの怒り。
(自分の群像)

ありそうでない、奇妙な日常を描いた7つのパンク小説。


7つの話を収めた短編集。
夕暮れにぽつんと佇むお面のおとこ。
寂しさと不気味さを感じる表紙に惹かれ図書館で借りた。

はずれだった。

内容はおもしろい。
けれど、とにかく読みにくい。
くせのある文章も一因となっているだろうが、
読みにくい一番の原因は長過ぎる文を多用しているせいだろう。
だいたい1ページに1つくらい4から5行続く文があった。
この長文を読む感覚は、英語の関係代名詞が3つくらいある文を読むのに似ている。
あまりに長すぎるため読んでいる途中で文の言いたいことがぼやけてしまい、
結局その文が何を伝えたかったのかわからなくなる感じ。
あれと同じである。
何度か読み返さないと意味を理解できない。
うっとうしいことこの上ない。
読みにくさのせいで読むのを挫折しかけた。

初めて町田康を読んだが、合わないのかもしれない。
不思議な雰囲気は好みだったが、くせのある文章は好きになれそうにない。
ただ彼の代表作は「告白」らしいのでそれを読んでから判断しようと思う。
posted by 歯車 at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月23日

六番目の小夜子

・六番目の小夜子(恩田陸)評価3.5




わたしたちの学校には代々引き継がれる「サヨコ」がいた。
「サヨコ」のすべきことはただひとつ、年にただひとつである。
誰にもその正体を悟られぬこと。
「サヨコ」が悟られることなくやりとげれば、その年の「善きしるし」となった。
わたしたちが学校を卒業した年。
それは「六番目のサヨコの年」と呼ばれていた。
青春の輝きを漆黒の恐怖で包み込んだ恩田陸のデビュー作。

文化祭の劇のシーンが素晴らしい。
じんわりと染み込む恐怖を味わえる。
このシーンのためだけにでも読む価値はある。
この小説には何度も読むのを挫折させられたけど、読み終えてよかった。
posted by 歯車 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月21日

自転車少年記

・自転車少年記(竹内真)評価4.5





生まれて初めて自転車に乗れたことを昇平は今でもはっきりと憶えている。
駆け下りた急勾配の坂。
ブレーキの効かなくなった自転車。
背中に吹き飛んでいく風景。
止まれず突っ込んだ生垣。
おどろいた表情でこっちをみつめていた草太。
かけがえのない友達と出会った瞬間だった。
自転車と共に成長してきたぼくらの青春グラフィティー。



4歳から29歳までの25年という長い年月の間に
初恋、失恋、出会い、別離、挫折を経験した昇平と草太の歩みを
自転車を中心にしながら丁寧に描かれている。
初めて自転車で遠出したときの話など、
自分の子供頃のことを思い出してとても懐かしくなった。
後半部分の昔の友人が集まる場面では泣いた。
せつなくも爽快な気分になるいい小説でした。
posted by 歯車 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月20日

川の名前

・川の名前(川端裕人)評価3.5





転校生でお調子者の脩。
動けるデブ、ゴム丸。
物知りな河童。
三人の小学生は夏休みの自由研究のテーマを自分たちの近くの川を選んだ。
忘れられない夏がいま始まる。


この作者の本は三冊目。
これまで読んだこの作者の作品に共通するのが、
「自分の居場所とは?」という問いかけ。
この作品では「川」を含めた「自然」が答えとして提示されているように思えた。
浅い読み方しかできないので確信はもてないけれど。
河童の描写がすごい。
引き込まれるような瞳や鳳凰池での神秘的な様子の表現。
なかなか書けない、こんな風には。
同じ作者の「みんな一緒にバギーに乗って」でもあったけど、
苦笑いしてしまうような劇の場面はいただけなかった。
読んでいて興ざめした。
posted by 歯車 at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月18日

みんな一緒にバギーに乗って

・みんな一緒にバギーに乗って(川端裕人)評価3.0





「ぼくたちは男の職場の最前線にいるんだ。」
そう言った同僚の秋山は眩しかった。
めだか組担当。
新人保育士、田村竜太。
あたふたしながらがんばっています。


連作短編小説に近い作品。
竜太を主軸にしながらも、
同僚の秋山やルミや大沢を主人公にした話もある。
前半部分の竜太が保育士として成長していく物語はよかった。
先輩保育士、子供たちやその親にもまれながら
自分の特性を自覚し
保育士としての自信に徐々に目覚めていく様は爽快なものがあった。
ただ、竜太以外の登場人物が主人公となった話は
合わなかったみたいでいまいち。
posted by 歯車 at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

海賊モア船長の遍歴

・海賊モア船長の遍歴(多島斗志之)評価5.0




十七世紀末、インド洋は世界中の財宝が行き来きする航路であった。
清国の滑らかな良質の絹、ジャパンの不可思議な刀剣、
黄金の価値をもつ香辛料、エメラルドやルビーの宝石、銀や金の貴金属。
当時、世界の宝物庫であったインド洋はこれらの財宝を狙い暴れるもの達がいた。
海賊である。
彼らは勇猛さ、残忍さやそして狡猾さをもって略奪を行った。
キッド船長、ロウザー船長、女海賊アン・ボニー。
そんな海賊たちのなかで、
モア船長は奇妙な、一言で言えば海賊らしからぬ海賊であった。
読み始めたら止まらない傑作海洋ロマン小説。



「秋の夜長を持て余しているなら、これを読め」と言いたい。
17世紀の生活や文化、歴史的事実に基づきながら
当時の海賊の実態が丁寧に描かれている。
ストーリーも無茶苦茶おもしろい。
謎や複線を盛り込み、ページをめくる手は止まらなくなる。
登場人物も魅力的。
仲間思いの大だるや矍鑠とした爺さま。
どこかミステリアスな雰囲気が漂う男爵。
ふてぶてしくも憎めないピット長官。
そしてなにより、モア船長の合理的かつ誠実な人柄がいい。
好きな本のひとつになりました。



・海賊モア船長の憂鬱(多島斗志之)評価4.5




インドからイギリスへ輸送中の船から、
「マドラスの星」と呼ばれる過去最大級のダイヤが消失した。
イギリス東インド会社の職員、マイケル・クレイは
マドラスの星の足跡を追ってインドへ向かった。
消失の裏には、海賊モア船長の影が見え隠れしていた。


「海賊モア船長の遍歴」の続編。
前作と同じように楽しめる傑作小説。
前作と今作、二冊読み終わるころには、空も明るみ始めるだろう。
おもしろさは保障するのだけど、
難点がひとつあってこの本、やたら値段が高く3200円もする。
そのため、内容は評価5.0だけど、値段を考えてマイナス0.5。
はやく文庫化すればいいのに。
 
posted by 歯車 at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

図書館内乱

・図書館内乱(有川浩)評価4.0





メディア良化法により出版物の超法規的検閲が行われる架空現代。
メディア良化委員会と図書館隊との抗争は激化し、
互いに火器を使用するに至った両陣営の対立は内乱状態に近いものになっていた。
熱血バカ、笠原郁はまっすぐに突き進み、
怒れる上司、堂上篤は怒鳴り声をあげる。
"図書館戦争シリーズ"第二弾。



図書館隊の原則派と行政派の内部の政治劇を中心にストーリが展開。
両陣営のどろどろした駆け引きがおもしろい。
話はちょうど一番の盛り上がりを迎えたいいところで終わっており、
次の巻の展開が気になって仕方がない構成がにくい。
連作小説のように短編をつなぎ合わせた形で話が進んでいく。
短編ごとに主となるキャラクターを変えることで、
小説中の登場人物それぞれを深く掘り下げ、感情移入しやすくしている。
うまいなぁと。
このシリーズは表紙もいい。
表紙には作中に登場した登場人物や小物が散りばめられていて
読後に眺めるとにやりとしてしまう珠玉の出来。
いい本です。
posted by 歯車 at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月12日

今ここにいるぼくらは

・今ここにいるぼくらは(川端裕人)評価4.0




うっすら潮の香りが漂う町なのに海は見えなかった。
新興住宅街のぼくの家の近くには川があった。
家の近くの上流と下流、周囲200mが母さんの許されたぼくの遊び場だった。
そのころ、ぼくは7歳に過ぎず与えられた小さな世界のことだけで、手一杯だった。
小学生の博士を主人公に、どこか懐かしい匂いの連作小説。


思い浮かんだのは、子供のころに遊んだときのこと。
川の源を探検する場面が出てくるけど、
ぼくもよく近所の子とドブ川を遡って遊んだし、
途中、見つけた沢蟹を捕まえて飼ったりもした。
懐かしさを感じさせる小説は好き。

構成もよかった。
初めは狭い川面だけだった主人公の世界が
それが話が進むにつれ、
新しい友達や知り合いが増えていき、
だんだんと賑やかになり広がっていく。
小学生の世界が大きくなっていく様子ってこんな感じだったよね。

最近、当たり本が多くてうれしい。
posted by 歯車 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏雲あがれ

・夏雲あがれ(宮本昌孝) 評価4.0




文殊事件より7年。
新吾、太郎左、仙之助の三人は青年へと成長していた。
身分の違いにより振る舞いを左右される大人の世界に窮屈さを感じながらも、
まっすぐに生きようとする三人。
その裏で再び藩を動乱に導かんとする権力闘争と策謀の炎があがらんとしていた。
痛快さと青臭さが売りの傑作小説。



「藩校早春賦」の続編。
新吾、太郎左、仙之助の三人の変わらない深い絆には
文章を追う目は熱くなるばかりである。
三人を取り巻く大人たちの温かさも心地よい。
黒いものが渦巻く藩政の闇の部分に徐々に光を当て
陰謀を明るみに出していく三人の行動には爽快さを感じた。

今作では決着がつかなかった新吾と志保のこともあるし、
ぜひ続編を出してほしいと思う。
posted by 歯車 at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月10日

藩校早春賦

・藩校早春賦(宮本昌孝) 評価4.0





身分の低い武家の三男で疑問は突き詰めずにいられない性格の新吾。
同じく下級武家の長男の高田道場随一の剣の使い手である太郎左。
名家曽田家の長男だが、なよなよしてどこか頼りない仙之助。
身分も性格も違う武家の少年たちが権力闘争や陰謀に巻き込まれながらも、
厚い友情を育んでいく青春物語。



主人公の少年たちが友情を深める様や成長していく姿は
読んでいて心地よいし、
幼さが抜けきらず甘さの残る少年たちが
大人たちも戸惑うような困難を打ち破っていく様は爽快な気分にさせられる。
禁欲的に剣に生きるような歴史小説もいいが、
こういった少年の成長と友情を題材にした小説も好きになれそう。
posted by 歯車 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サウスバウンド

・サウスバウンド(奥田英朗) 評価5.0





小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。
父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。
父が会社員だったことはない。
物心ついたときからたいてい家にいる。
父親とはそういうものだと思っていたら、
小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。
父はどうやら国が嫌いらしい。
むかし、過激派とかいうのをやっていて、
税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。
家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。
型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作。
(Amazonより抜粋)



「終らないでくれ」と思わせたひさびさの小説。
あっという間の500ページだった。
第一部と第二部の家族の性格の変化もおもしろい。
あんなに楽しそうに開放的に振舞われたら、
南の島で暮らしたいなと思わずにはいられない。

この作者の「イン・ザ・プール」や「空中ブランコ」もおもしろいのでおすすめ。
posted by 歯車 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月05日

西の善き魔女

・西の善き魔女(新書版)1-5+外伝1-3(荻原規子) 評価3.0





セラフィールドの田舎に育った少女フィリエル。
亡母の首飾りが彼女を数奇な運命に導く。
和風ファンタジーの傑作「勾玉三部作」の作者が送る洋風ファンタジー。


画像は文庫本版のもの。
読んだのは新書版だけど、今本屋で売られているのはこっちらしいので。

2巻くらいまでは王道ファンタジーでおもしろい。
だが、終盤から徐々にストーリーがファンタジーよりもSFに近くなっていき、
あまりに意外な話の展開に戸惑うこともしばしば。
ファンタジーで始まったなら、ずっとファンタジーを通してほしかった。

この小説は構成が変わっているので注意。
外伝1,2は本編のサイドストーリーだが
外伝3だけは本編の続編になっている。
posted by 歯車 at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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