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2007年09月30日

「鹿男あをによし」万城目学

80 鹿男あをによし(万城目学)評価4.0
鹿男あをによし
大学教授の勧めで主人公がなったのは、期限付きの高校教師。
そこで出会ったのは寡黙で反抗的な堀田イト。
そして、いつの間にか主人公は「サンカク」を巡る戦いへと飲み込まれていく。
壮大そうで実は小さい不思議な青春小説。

おもしろい。
前作「鴨川ホルモー」よりもユーモアは抑えられているものの、
個人的には物語として楽しく読めたこちらのほうが好き。
ホルモーの主人公の性格が優柔不断で煮え切らなかったけど
本作はどことなく割り切ったさっぱりした性格だったのが、
爽快さにつながりそれがよかったのかもしれない。
堀田イトのキャラクターもよい。
口では語りはしないが要所では必ず登場し行動で気持ちを示す。
こそばゆい感じがたまらない。
次回作も楽しみ。
posted by 歯車 at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

「麦の海に沈む果実」恩田陸

78 麦の海に沈む果実(恩田陸)評価3.0
麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

三月以外にやってくる転入生はが学園に破滅を招く。
理瀬が迷い込んだのは不思議な言い伝えのある三月の国だった。
退廃的で閉鎖的な世界をうつくしく描いた物語。

「六番目の小夜子」とよく似た雰囲気の作品。
物語が進むほど悲惨なことがおきそうな不気味さはいいと思う。
ただおもしろさはいまひとつだった。
ミステリとして読むと事件の真相は大風呂敷を閉じるために
無理矢理つじつまあわせた感じですっきりしない。
青春小説として読んでも登場人物は淡々としており熱くなれない。
恩田陸さんは人気の作家さんなので、
流れにのっていくつか読んだけど、ぐっと来るのはなかったなー。
やっぱり合わないのかね。
posted by 歯車 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ワーキングホリデー」坂木司

77 ワーキングホリデー(坂木司)評価3.0
ワーキング・ホリデー

ホストから大八車を引き回す宅配便屋へ。
主人公の前に息子と名乗る小学生が現れたとき、すべてが変わった。
特別なひと夏を過ごしたある親子の物語。

坂木さんの作品はだいたいミステリ的な味付けがされているけど、
珍しく今回の作品はその要素がない。
その分ハートウォーミングなストーリーに重心を置いている感じ。
物語自体はおもしろかったのだけど、
ページ数が少なかったためか展開が早く盛り上がる前に終わってしまった気がする。
もう少しゆっくり丁寧に話が進めば、もっとおもしろくなったかも。
posted by 歯車 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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