[PR] SEO 墨汁二滴: 海賊モア船長の遍歴

2006年09月18日

海賊モア船長の遍歴

・海賊モア船長の遍歴(多島斗志之)評価5.0




十七世紀末、インド洋は世界中の財宝が行き来きする航路であった。
清国の滑らかな良質の絹、ジャパンの不可思議な刀剣、
黄金の価値をもつ香辛料、エメラルドやルビーの宝石、銀や金の貴金属。
当時、世界の宝物庫であったインド洋はこれらの財宝を狙い暴れるもの達がいた。
海賊である。
彼らは勇猛さ、残忍さやそして狡猾さをもって略奪を行った。
キッド船長、ロウザー船長、女海賊アン・ボニー。
そんな海賊たちのなかで、
モア船長は奇妙な、一言で言えば海賊らしからぬ海賊であった。
読み始めたら止まらない傑作海洋ロマン小説。



「秋の夜長を持て余しているなら、これを読め」と言いたい。
17世紀の生活や文化、歴史的事実に基づきながら
当時の海賊の実態が丁寧に描かれている。
ストーリーも無茶苦茶おもしろい。
謎や複線を盛り込み、ページをめくる手は止まらなくなる。
登場人物も魅力的。
仲間思いの大だるや矍鑠とした爺さま。
どこかミステリアスな雰囲気が漂う男爵。
ふてぶてしくも憎めないピット長官。
そしてなにより、モア船長の合理的かつ誠実な人柄がいい。
好きな本のひとつになりました。



・海賊モア船長の憂鬱(多島斗志之)評価4.5




インドからイギリスへ輸送中の船から、
「マドラスの星」と呼ばれる過去最大級のダイヤが消失した。
イギリス東インド会社の職員、マイケル・クレイは
マドラスの星の足跡を追ってインドへ向かった。
消失の裏には、海賊モア船長の影が見え隠れしていた。


「海賊モア船長の遍歴」の続編。
前作と同じように楽しめる傑作小説。
前作と今作、二冊読み終わるころには、空も明るみ始めるだろう。
おもしろさは保障するのだけど、
難点がひとつあってこの本、やたら値段が高く3200円もする。
そのため、内容は評価5.0だけど、値段を考えてマイナス0.5。
はやく文庫化すればいいのに。
 
posted by 歯車 at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。