[PR] SEO 墨汁二滴: 「老ヴォールの惑星」小川一水

2007年06月03日

「老ヴォールの惑星」小川一水

57 老ヴォールの惑星(小川一水)評価4.5
老ヴォールの惑星
有機物はおろか液体の水の存在すら許さない−高温・高圧の星サラーハ。
水素大気の大嵐と超臨界水の渦の中で育まれた生命たちは
かつてヴォールが予見した星を探すことで迫りくる滅亡と抗っていた。
SFの名手が描いた珠玉の短編集。


どの短編も傑作揃い。
胸を張って人におすすめできる本。
表題の「老ヴォールの惑星」もよかったけど、
個人的に気に入ったのは極限状態を描いた「ギャルナフカの迷宮」と「漂った男」の2作。
「ギャルナフカの迷宮」は食料と水の乏しい脱出不可能な洞窟に放り込まれた囚人を描いた作品。
囚人が囚人を襲う洞窟の中で疑心暗鬼にかられた主人公がとった行動。
なるほど、たしかに人間の一面を鋭く捉えていた。
「漂った男」は事故で海しかない惑星に不時着した男がひとりぼっちで漂い続けるという話。
遭難ものといえばそうなのだけれど、主人公の置かれている状況が少し変わっていて、
たとえれば、口と耳だけで世界につながっている状態。
うん、わかりにくいね。
まあ、興味を惹かれた人はどうぞ。

ひさびさにすげいと思えた本だったよ。
posted by 歯車 at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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