[PR] SEO 墨汁二滴: 3つ星本

2007年09月10日

「麦の海に沈む果実」恩田陸

78 麦の海に沈む果実(恩田陸)評価3.0
麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

三月以外にやってくる転入生はが学園に破滅を招く。
理瀬が迷い込んだのは不思議な言い伝えのある三月の国だった。
退廃的で閉鎖的な世界をうつくしく描いた物語。

「六番目の小夜子」とよく似た雰囲気の作品。
物語が進むほど悲惨なことがおきそうな不気味さはいいと思う。
ただおもしろさはいまひとつだった。
ミステリとして読むと事件の真相は大風呂敷を閉じるために
無理矢理つじつまあわせた感じですっきりしない。
青春小説として読んでも登場人物は淡々としており熱くなれない。
恩田陸さんは人気の作家さんなので、
流れにのっていくつか読んだけど、ぐっと来るのはなかったなー。
やっぱり合わないのかね。
posted by 歯車 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ワーキングホリデー」坂木司

77 ワーキングホリデー(坂木司)評価3.0
ワーキング・ホリデー

ホストから大八車を引き回す宅配便屋へ。
主人公の前に息子と名乗る小学生が現れたとき、すべてが変わった。
特別なひと夏を過ごしたある親子の物語。

坂木さんの作品はだいたいミステリ的な味付けがされているけど、
珍しく今回の作品はその要素がない。
その分ハートウォーミングなストーリーに重心を置いている感じ。
物語自体はおもしろかったのだけど、
ページ数が少なかったためか展開が早く盛り上がる前に終わってしまった気がする。
もう少しゆっくり丁寧に話が進めば、もっとおもしろくなったかも。
posted by 歯車 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月03日

「オーロラーマシーンに乗って」明川哲也

72 オーロラマシーンに乗って(明川哲也)評価3.0
オーロラマシーンに乗って

影の世界で生きてきたヨキ。
彼が作ったのは高さ9000メートルから滑り落ちるジェットコースターだった。
温かい何かに気づかされる3つの寓話。

作品の雰囲気がいしいしんじの「雪屋のロッス」さんに似ていた。
不思議な話を求めて読んでみたけど、苦手な寓話風の作品だった。
この手の作品は肌に合わない。
posted by 歯車 at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月29日

「失われた町」三崎亜記

71 失われた町(三崎亜記)評価3.5
失われた町

かくて月ヶ瀬の町の住民は消滅した。
消えた大切な人を思い残された人々が月ヶ瀬へと集う。
定期的に町の住民が消滅する奇妙な世界を描いた非日常小説。

相変わらず、三崎さんは奇妙な世界を説得力を持って描くのが上手だと感心。
変な世界の変なルールを楽しむことが出来た。
これまでの作品と違うなと感じたのは作品の中の人間関係。
これまではドライな印象だったけど、
今作が人のつながりを描いたものであるためかウェットな感じを受た。
これまでの人間関係のドライさが好きだったので少し残念な気するけど、
これはこれで新しい作風の生まれる予感も感じられ次回作に期待してしまったよ。
posted by 歯車 at 13:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「愚者と愚者」打海文三

69 愚者と愚者 上下(打海文三)評価3.5
愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

内戦状態が続く荒廃した日本。
20歳になった海人は孤児部隊の司令官となっていた。
荒んだ世界で生きる少年と少女の成長物語。

「裸者と裸者」の続編。
海人が戦場の一兵士ではなく司令官になったためだろう。
戦術的な視点ではなく戦略的な視点で物語が進み、
前作で漂っていた戦場の臨場感や緊迫感がが若干薄れてしまった気がする。
それが少し残念。
けれど、相変わらず一気読みさせられるぐらいおもしろい。
続編が出るのが楽しみ。
posted by 歯車 at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月16日

「マロリオン物語」デイヴィッド・エディングス&リー・エディングス

61 マロリオン物語1-5(デイヴィッド・エディングス&リー・エディングス)評価3.5
西方の大君主―マロリオン物語〈1〉

トラクとの戦いのち冒険の仲間たちは穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、「新たな予言」が彼らを再び過酷な旅へと追いやる。
個性的な登場人物と軽妙洒落な会話で綴られた、
傑作ファンタジー「ベルガリアード物語」の続編。

このシリーズはキャラクターたちがいいですね。
彼らのおかげでかなり楽しめました。
本作は前回はほとんど舞台とならなかった東方諸国が舞台。
前作では少ししか出てこなかったマロリー皇帝も大活躍。
ますますベルガリアード物語のキャラクターたちに愛着を持ってしまった。
深く入り込んで読んでいたためか最終巻を読み終わったとき、
この仲間たちとの冒険が終わるのかと思い軽い喪失感を感じたよ。
でもまだ魔術師ベルガラスとポルガラは未読なのですんごい楽しみ。
posted by 歯車 at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「サマー/タイム/トラベラー」新城カズマ

59 サマー/タイム/トラベラー1,2(新城カズマ)評価3.0
サマー/タイム/トラベラー (1)  ハヤカワ文庫 JA (745)

これから話すのはただ単に、
ひとりの女の子が――文字通り――時の彼方へ駆けていった。
そしてぼくらは彼女を見送った。
ただそれだけの話だ。
大人になった主人公の目から語られる高校生たちのほろ苦い青春SF小説。


村上春樹的な後悔を滲ませた語り口は好みだったけど、
主人公たちの言っていることが電波で理解できなかったり、
ストーリーがあまり盛り上がらなかったためかあまり楽しめなかった。
キャラクターも立っているようで立ってなかったりといまひとつ。
ただSFマニアなら楽しめるかも。
主人公たちが集まる喫茶店が「夏の扉」だったりと、
そこらかしこにSFファンをにんまりとさせるフレーズが散りばめられているので。
へっぽこ本読みのぼくは全然わからなかったですけど。
posted by 歯車 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

「銃とチョコレート」乙一

55 銃とチョコレート(乙一)評価3.5
銃とチョコレート

名探偵ロイズにあこがれる下町の少年リンツ。
亡父に買い与えられた聖書が彼を冒険へと導く。
乙一が描くこどものための冒険小説。

せつなさは感じられない。
どちらかといえば黒乙一寄りな作品。
物語のはじめは退屈。
しかし半分くらいで予想外の展開をみせるので最後まで読めた。
作品としては楽しかったけど、
乙一ファンとしてはそろそろ白乙一のせつない作品が読みたいです。
posted by 歯車 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

「ラスト・イニング」あさのあつこ

54 ラスト・イニング(あさのあつこ)評価3.5
ラスト・イニング

横手二中の瑞垣の目を通して語られるあの試合のあとの物語。
大人気青春「バッテリー」の続編。

バッテリーの最終巻にもやもやしていた諸君。
すぐさまこれを読もう。
あの試合の結果を知ることが出来る。
この本の主人公は横手中の策士だった瑞垣。
瑞垣は屈折しすぎている気がしてあまり好きじゃないんだけど、
それでも楽しく読めたのはさすがあさのさんっと言ったところ。
posted by 歯車 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月12日

「空色ヒッチハイカー」橋本紡

47 空色ヒッチハイカー(橋本紡)評価3.5
空色ヒッチハイカー

18歳の夏。
目標を見失ったぼくはすべてを放り出しキャデラックに乗り込んだ。
待ち受けていたのは、美人だけど口の悪い女の子。
一度きりの眩しい夏が始まろうとしていた。
個性的なヒッチハイカーとぼくとの交流を描いた青春小説。


橋本さんの文章ははじめて読んだけど、
村上春樹っぽい繊細な印象を受ける文体ですね。
長いドライブ旅行に行きたくなるようなすがすがしい物語でした。
主人公のモテモテぶりに軽く嫉妬も。
ただ気づいたら主人公が成長して話が終わっていた感じだったので、
もっときついエピソードとかあった方がおもしろかったかも。
posted by 歯車 at 09:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「雪屋のロッスさん」いしいしんじ

46 雪屋のロッスさん(いしいしんじ)評価3.5
雪屋のロッスさん

調律師のるみ子さん、大泥棒の前田さん、雪屋のロッスさん。
さまざまな人々のさまざまな営み。
こころにじーんとくるショートショート集。


童話っぽい話が収められた本。
ほんわかしているのはいいけれど、
緊張感がある話のほうが好みなので合わなかった。
posted by 歯車 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月29日

「階段途中のビッグノイズ」越谷オサム

43 階段途中のビッグノイズ(越谷オサム)評価3.5
階段途中のビッグ・ノイズ

先輩たちはふざけているだけ。
まじめに練習するのは自分以外誰もいない。
いつかバンドを結成し田高マニアに出ることを目標に
つぶれかけの軽音部で一年間ひとりでギターを弾き続けた啓人。
しかし、先輩が起こしたマリファナ事件のせいですべてがふいに!
啓人の田高マニア出場の夢はどうなる!!
廃部寸前の軽音部を舞台に4人の男子高校生が音楽を引き続ける青春小説。


ボーナストラックと同じすがすがしい青春小説。
バンドメンバー同士の友情が少しずつ育まれていくさまは心地よい。
ロックの名曲がたくさん出てきたけどクイーンの"We will rock you"しかわからなかった。
ぼくがもうちょっとロックに詳しければもっと楽しめたのになー。
残念。
posted by 歯車 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月18日

「空をつかむまで」関口尚

41 空をつかむまで(関口尚)評価3.5
空をつかむまで

昔、怪我した膝を抱えながら周囲と自分を騙し続ける雄太。
投げやりな態度をとる姫。
どんくさくて周りからうとまがれているモー次郎。
クラスの中で浮いた存在だった三人の少年たちがふとしたきっかけで
トライアスロンの大会に出ることに。
3人の少年が友情を育む様子を描いた青春小説。

トライアスロンを通してばらばらだった三人がまとまっていくっていう
ぼくの好きな青春小説の王道のような話なんだけど、
それほど感情移入できなかった。
懐かしさや少年らしい弾けた馬鹿さが主人公の三人にあれば、
もっとおもしろく読めたかも。
posted by 歯車 at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月16日

ボトルネック


40 ボトルネック(米澤穂信)評価3.0
ボトルネック

強い眩暈に襲われてぼくは東尋坊の崖下へ落ちた。
目を覚ましてみるとぼくを出迎えたのは「存在しないはずの姉だった」
どうやらここはぼくの存在しない世界らしい。
痛ましい青春小説。

青春小説の醍醐味である爽やかさ、懐かしさ、そして熱気などの要素がほとんど無い。
代わりにあるのは痛々しさややりきれなさ。
切なさまでなら許容範囲なんだけど、
ここまで暗い雰囲気になってしまうと好みじゃないです。
posted by 歯車 at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

「ブラバン」津原泰水

39 ブラバン(津原泰水)評価3.5
ブラバン

音楽がいまより少し高価だった時代。
ぼくのすべては弦バスとベースを弾くためにあった。
あれから25歳、年をとったぼくが語るブラスバンドの思い出。
音楽に明け暮れたぼくらの青春小説。


学生時代が終わろうとしているせいかな。
最近は昔の仲間を回想する形式の物語にめっきり弱くなってしまった。
なんかその設定だけどじーんときてしまうといいますか。
そんなわけでで400ページを一気に読んでしまった。
うん、楽しめた。
ただブラバンという題名から期待していた爽快さとは違うせつない読後感に少しがっかり。
熱くてハッピーになれる本だと思っていただけど。
主人公と一緒に高校のブラスバンドに在籍していたメンバーの
高校時代の過去と25年後の現在を対比する形で描かれているけど、
現在が必ずしも幸せといえる人ばかりではなくて、
不幸になった人たちの印象のほうが強かったためかも。
ノスタルジーを感じたい人にはおすすめな本かな。
posted by 歯車 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「オロロ畑でつかまえて」荻原浩

38 オロロ畑でつかまえて(荻原浩)評価3.5
オロロ畑でつかまえて

酒が原因で妻に離婚された杉山。
彼が勤めるのは零細広告会社ユニバーサル広告社。
命綱の仕事も失敗に終わりいよいよ倒産に向けてまっしぐらというところで、
舞い込んできたのは過疎化の激しいど田舎・牛穴村の村おこし。
ユーモアのセンスが光る長編小説。


おもしろい。
デビュー作だからか続編の「なかよし小鳩組」に比べると
はちゃめちゃぶりが抑えられてたかな。
キャラクターの作り方がうまい。
イメージアップ戦略としては外道だったんで普通は嫌悪感を抱くんだろうけど、
ユニバーサル広告社と牛穴村の面々が憎めないキャラクターのせいか
逆にほほえましさを感じてしまった。
くすりとできる作品は好きなので荻原さんは二作目だけど他の作品も読みたくなったよ。
posted by 歯車 at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月11日

「イカロスの誕生日」小川一水

37 イカロスの誕生日(小川一水)評価3.5
イカロスの誕生日

翼を持ち自由に大空を翔る能力を持った人々、イカロス。
生まれもった自由奔放な気質から社会を多少乱すことはあっても、
イカロスと他の人々は穏やかに共存していた。
だが、ある日突然のイカロスを社会的に抹殺する法案の成立。
女子高生イカロスのはるかもその混乱に巻き込まれようとしていた。
空に生きる人々を描いたSF小説。

表紙絵が好みでブログにぜひ飾りたかったけど
アマゾンでは画像がないみたい。
残念。
内容はイカロスが自由を得るために闘う話。
ストーリー的にはいつの間にか問題が解決してしまった感があり、
煮え切らない感じでもっと徹底的にイカロスたちを追い込んだほうが、
最期が盛り上がったんじゃないかと思ったりもする。
ただ、ロー効果やヨー効果など難解な耳慣れない言葉があったけど、
はるかが飛び方を教わるシーンは説得力がありすごいなと感心した。
posted by 歯車 at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月04日

「対話篇」金城一紀

36 対話篇(金城一紀)評価3.5
対話篇

恋愛小説:親しくなった人が次々に死ぬ彼の運命
永遠の円環:死にゆくぼくの復讐
花:老弁護士と仕事をやめたぼくのドライブ

登場人物それぞれの人生が、じわりと心に響いてくる作品集


ゾンビーズシリーズと比べると必ずしもハッピーエンドではないので
暗い印象を受けるけれども読後感は爽やか。
死が迫っていても抗い、
死神につばを吐くような登場人物たちの力強い生き方のせいだろうか。
金城さんの小説は読むと元気が出てくるけれど、
この作品集も前向きな気持ちにさせてくれるいい本でした。
posted by 歯車 at 08:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

真夏の島の夢

34 真夏の島の夢(竹内真)評価3.5
真夏の島の夢

毎年、島をあげての大規模な芸術祭が開かれる鹿爪島。
演劇部門での入賞を果たすため島でバイトしながら劇の稽古に励む劇団コカペプシの4人は、宿泊先の老人によって島の産廃問題に巻き込まれることに!
真夏の島を舞台にした青春小説。

個性ある登場人物はおもしろいのに、ストーリー的な盛り上がりに欠ける気がする。
産廃問題を簡単に解決させてしまったのが問題だと思う。
もう一波乱ぐらいあったほうがよかったと思う。
サークルでコントをやっていたからかもしれないけれど、
「演劇は表現するだけではだめだ。観客に伝わってこそ価値がある」というメッセージ。
これには共感した。
伝わらない芸術なんて無価値だよね。
どんなに金をかけた映画でも観客に何も伝わらなかったら無価値だし、
ビニール袋を頭に被った男が街灯の下を歩くだけの映画でも
何か観客の共感を得るものだったらそれは価値があると思うよ。
posted by 歯車 at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

ヤンのいた島

33 ヤンのいた島(沢村凛)評価3.0
ヤンのいた島

政府とゲリラが殺しあう南の島、イシャナイ島。
夢を叶えるために危険な島を訪れた瞳子を待っていたものとは。
南の島を舞台にした冒険小説。

カタブツのような不思議でオチに意外性のある話を読みたかったので、
少し期待はずれ。
ゲリラの仲間が死ぬのもあっけなさ過ぎたし、オチもなんだかなー。
この人の作品の雰囲気は好きな感じなので、
へこたれず違う作品も読んでみたい。
posted by 歯車 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

都市伝説セピア

32 都市伝説セピア(朱川湊人)評価3.5
都市伝説セピア


女の子に連れられて見世物小屋でぼくが見たものは「アイスマン」
「昨日公園」でぼくは再びマチと出会う
都市伝説に憑かれた「フクロウ男」
「死者恋」死体を描く画家の独白
あのベランダにいるのは「月の石」
悲しくも切ないホラー短編集。

怖いというよりは不思議な話が多く、
読後感は必ずしも良い作品ばかりではないが、それほど落ち込むほどでもない。
各作品は舞台を昭和としていることもありノスタルジックさが漂っていた。
エレファントマンやヒルトンシスターズ。
サイドショーのスターが出てたり、時折はさまれる怪しいコネタににやりとさせられた。
不思議な話は好きなので、著者の他作品も読んでみたくなった。
posted by 歯車 at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月22日

プリズムの夏

31 プリズムの夏(関口尚)評価3.0



90年代最後の春、ぼくらは松下菜那に出会った。
無愛想な表情で寂れた映画館の受付をする彼女。
ぼくらは彼女に恋をした。
ほろ苦い味のする青春恋愛小説。

松下さんに近づこうとするけれども、うまくいかない。
途中、痛々しい箇所もあるけれど、痛いのも青春だしありだと思う。
最後は救われた気持ちになれるため読後感は悪くないし。
ただ、もうちょっと馬鹿みたいに熱い展開があった方が好みかも。
posted by 歯車 at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

砂漠

30 砂漠(伊坂幸太郎)評価3.5



「砂漠にだって雪を降らせることができるんですよ!」
ぼくらはなんだってできるんだ。
性格も好みもバラバラな大学生5人が織り成す青春グラフティー。

この本の魅力は西嶋。
はじめはうっとうしく感じたけど、
彼の姿が明らかになってくるにつれてかっこいいキャラクターに。
うーん、うまいなぁ。
本の随所に心に残る言葉があった。
上に書いた「砂漠に雪を・・・」の文もだけど
「頭のいい人はいろんなことを要約したがる」ってのもなるほどと感じた。
posted by 歯車 at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月20日

ぼくのメジャースプーン

29 ぼくのメジャースプーン(辻村深月)評価3.5



焦点の結ばない目でふみちゃんがぼくを見ている。
あの事件を境にふみちゃんは笑わなくなった。
「先生」のもとへと通いながら、ぼくは犯人への復讐を考え続ける。
小学生のぼくが罰に辿り着くまでを描いた長編小説。

違和感。
この主人公って小学生か、ほんとうに。
「凍りのくじら」でも感じたけど、
あえて登場人物の年齢を低めに設定しているような気がする。
中学生ぐらいの設定なら納得するのだけれど。
なんか意味があるのかな。

おもしろさはそれほどでもないが、内容はよかった。
効果的な罰とは、復讐は憎しみを癒すのか。
なかなか考えさせられる。
posted by 歯車 at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

風少女

27 風少女(樋口有介)評価3.5

中学時代、片思いしていた女の子・・・川村麗子がお風呂場で自殺した。
彼女らしくない死に疑問を憶えた僕は彼女の妹に押されるようにして事件の真相を探ることに。
ひねくれた高校生が主人公の青春ミステリ。

相変わらず主人公の軽口が笑える。
これまで樋口さんの青春ミステリを読んでいくらか楽しめた人には問題ないけれど、
展開がおなじみの型なのでワンパターンが許せない人には少しきつい。
posted by 歯車 at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月15日

独白するユニバーサル横メルカトル

23 独白するユニバーサル横メルカトル(平山夢明)評価3.5



ユニバーサル横メルカトル図法で書かれた地図は独白する。
彼が仕えた殺人嗜好を持ったある父子との思い出を。
狂気とグロテスクに満ちたホラー短編集。

「このミステリーがすごい!」第1位の作品だそうですけど、
ミステリを期待して読むと怒りがこみ上げてくると思う。
謎解きっぽいこと・・・あったけ・・・?
寓話っぽいなと感じた作品が多かったものの、
読解力不足で本が示す教訓を読み取れなかった。
ふがいない。
ホラー小説だけあって描写はえぐい。
「Ωの聖餐」のラスト、
「独白するユニバーサル横メルカトル」の新しい地図が登場したとき、
または「オペラントの肖像」のレバーを引き続ける男のシーン。
想像の斜め上を行く残虐さに強い嫌悪感が湧き上がった。
うん、見事。
posted by 歯車 at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

夏のロケット

4 夏のロケット(川端裕人)評価3.5



高校時代、ロケット班総出で取り組んだロケットの打ち上げは結局失敗に終わった。
苦い思いをかみ締めながら、ぼくらは別々の道へと進んだ。
数年後、新聞記者となったぼくの下に過激派が作ったロケットの情報が飛び込んできた。
そのロケットはあのころぼくらが作ったものと酷似していた。
ロケットに魅了された大人たちの青春小説。

あの頃とは違い純粋な思いばかりでないけれど、昔見た夢を追って仲間たちが再び集う。
いいじゃないか。
じーんとした。
川端さんの本は少年の憧憬を題材にした本もいいけれど、
この本のような理系青春小説もいい感じ。
posted by 歯車 at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夜のピクニック

3 夜のピクニック(恩田陸)評価3.5



「みんなで夜歩く。
ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう。」

高校生活の最後を彩る行事――夜歩祭。
それは全校生徒が80kmの道のりを夜通し歩く伝統行事だ。
甲田貴子は小さな賭けを胸にして夜歩祭にのぞんだ。
小さな積み重ねが青春であることが実感できる第二回本屋大賞受賞作。


ストーリー上はただ歩いているだけなのに
終盤に行くにつれて登場人物たちの胸のうちがわかったり、友情を感じる話のつくり。
うまいなぁ。
すっきりとした読後感もいい。
ただあっさりしすぎている気もした。
他の恩田さんの作品でも感じたけど、話自体はおもしろいのになにか残らない。
持ち味といったらそれまでだけど。

六番目の小夜子、ドミノ。
恩田さんの本はいつも途中で飽きてしまい一度は放り出すのがこれまでのパターン。
けれど、この本は一気に最後まで読み終えることができた。
さすが本屋大賞受賞作というべきか。
posted by 歯車 at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月04日

マイ・ホームタウン

2 マイ・ホームタウン(熊谷達也)評価3.5



座敷童、河童、天狗、狐ヶ森。
あの頃、小学生だったぼくらは刺激を求め池や森、
ほかにも様々なところを遊び場にして心躍る冒険の毎日を過ごしていた。
1960年代の田舎の小学生の三人組を主人公にした連作短編小説。

作品のオチに不思議さが漂う。
こんな雰囲気は好きです。
当時の小学生たちの好みや生活がうかがい知れて面白い。
時代は違ってもシールなどなにかをコレクションしたがるのは、小学生の習性らしい。
そうえいば、ぼくもカードダスなどを集めたりしました。
内容に関して言えば、プロローグとエピローグがいらない。
小学生だった当時の話だけでいいような気がする。
あと、表紙が内容と合っていないのが残念。
暗い印象の本ではないのに・・・。
posted by 歯車 at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月30日

三人目の幽霊

・三人目の幽霊(大倉崇裕)評価3.0



新人編集者の緑は編集長の牧の人並み洞察力に驚かされるばかり。
誰もが首を傾げるばかりだった謎が牧の手にかかると、明らかにされてしまう。
落語界を舞台にしたミステリ連作短編集。

続編が読みたくなるくらい物語自体はおもしろかったけれど、
ほんとは佐藤多佳子さんの"しゃべれども、しゃべれども"のような
お人よしの若手落語家が奮闘するお話を読みたかった。
posted by 歯車 at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月26日

凍りのくじら

・凍りのくじら(辻村深月)評価3.5
凍りのくじら

スコシ・ナントカ。
この言葉は周囲の人間にぴったりとはまる。
Sukoshi・Fuan(少し不安)
Sukoshi・Fungai(少し憤慨)
Sukoshi・Fuzoroi(少し不揃い)
Sukoshi・Free(少しフリー)
そして、わたしの"SF"は"少し不在"。
高校生、理帆子の"少しふしぎ"な物語。

家族や他人とのつながりが描かれた物語。
登場人物の個性を"S・F(スコシ・ナントカ)"で表現しているところはおもしろい。
自分の周囲を思い浮かべ、彼らならどんな"S・F"がふさわしいだろうかと考えてしまった。
苦手な悲しくなる本だと聞いていたけど、さほどでもない。
悲しくなる要因がわからないが、思い当たるのはある登場人物の結末。
でも、あの結末にはむしろすっきりしたので、うーん違うかも。
posted by 歯車 at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月16日

2005年のロケットボーイズ

・2005年のロケットボーイズ(五十嵐貴久)評価3.5



微積分もわからないおれが人工衛星を作るハメに!?
あせって集めた仲間は曲者ばかり。
お調子者、パチスロの求道者、尊大な秀才、天才的数学センスを持ったサヴァン、
美少女とそれを取り巻くオタク系大学院生、義侠心溢れる不良、元旋盤職人のじいさん。
果たして、おれたちは人工衛星を作ることができるのか。
個性的な面々が織り成す理系青春グラフティー。

おもしれーやつらだなと楽しめた。
何かに打ち込んでいる本はやる気もらえるから好きです。
posted by 歯車 at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月14日

なぜ家族は殺し合ったのか

・なぜ家族は殺し合ったのか(佐木隆三)評価3.5



「小学5年のとき、父は殺された」
「父の遺体はわたしが刻んで処理した」
保護された少女はそう答えた。
小倉少女監禁事件は一家殲滅という凄惨極まりない事件に発展した。
この惨劇が起こった原因は何なのか。
地獄絵図の深層に迫った渾身のノンフィクション。

怖いもの見たさから読んでみた。
ルポの淡々とした語り口だからまだいいが、
これが小説だったらかなりのダメージを受けただろう。
子が父を殺し、夫は妻を殺し、姉が弟を殺す。
えぐすぎる。
家族同士を殺し合わせるという内容は凄惨極まりない。

事件の中心にいた男、松永太。
彼は自らの欲のため一家族を殲滅にまで追い込んだ。
その黒い才能に驚くと同時に、第二の松永が自分のそばにきたら、と恐怖を感じた。

歪な人間が出てくる話を読みたい人にはお勧め・・・かもね。
posted by 歯車 at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月13日

夜市

・夜市(恒川光太郎)評価3.5



今宵は夜市が開かれる。
そこではどんなものでも手に入るという。
雄司は幼い頃、"弟"と引き換えに"野球の才能"を手に入れた。
暗い森の奥、その闇の中で、今宵も夜市が開かれた。
第12回日本ホラー小説大賞受賞作。

泥臭い不思議な世界観がいい。
簡単に言えば、現実と隔離さらた異世界で起きる奇妙な物語。
悲壮さや残酷さはあまり無い。
同賞は昔読んだ"ぼっけえ、きょうてえ"がいまいちだったので、
この賞の作品は自分には合わないかもと思っていたけど、
この"夜市"は楽しい作品だった。
posted by 歯車 at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月12日

終末のフール

・終末のフール(伊坂幸太郎)評価3.5



小惑星の衝突により世界が滅亡することがわかったのは5年前のことだった。
横行する略奪と暴行、混乱する世界。
5年という時間の中である者は殺され、ある者は命を絶ち、ある者は他人の命を奪った。
世界の滅亡まであと3年。
仙台のとある団地に住む人々は最期の日々をまだ生きていた。
終末を過ごす人々を描いた群像小説。

登場人物も設定もおもしろく読んでいて楽しかったけど、どこか物足りなく薄味な印象。
もうひと味ほしい。
絶望の中を冷静に生きるという人たちはかっこいいけど、
1つぐらいあがいている人の物語があってもよかったかも。
登場人物たちがある一線を越えて肝が据わってしまっているせいか、
終わりの世界を舞台にしている割に淡々とした話ばかりだったなあ。
8編のうち一番のお気に入りは"鋼鉄のウール"
ストイックな生き方をする苗場みたいなキャラクターが好きです。
posted by 歯車 at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月11日

県庁の星

・県庁の星(桂望実)評価3.5



エリート地方公務員がスーパーで研修!
スーパーに出向した"県庁"さんを出迎えたのは、お役所仕事では割り切れない現実。
県庁さんとスーパーの従業員たちの明日はどこへ?
行政と民間との違いとそれに振り回される人々を描いたエンターテイメント小説。

県庁さんのキャラクターがいい。
変なところで真面目なキャラクターが周囲をかき回す様子というのは、
情けなくてイライラするところもあるけれど、それなりに楽しめた。
県庁さんとスーパーの従業員たちとの関係の変化も、いい感じ。
スーパーでの研修期間を終えた県庁さんのその後を描いたエピローグ。
数ページなのだけれど、成長した彼の姿ににやりとした。
posted by 歯車 at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月08日

プラスチック・ラブ

・プラスチック・ラブ(樋口有介)評価3.5



中学卒業から1年半。
ぼくらは不完全な子供から不完全な大人になった。
家出、不倫、事故死、不登校。
変化した環境のなかで、友人たちは様々なトラブルに巻き込まれていた。
軽いミステリ仕立ての短編集。

"ラブ"とついているから、苦手な恋愛小説かと思ったけれど、
実際は青春ミステリに近い作品集だった。
構成が少し変わっていた。
どの物語も木下時郎という高校生が主人公なんだけど、
付き合っている女の子がいたりいなかったり、
両親が離婚していたり、もしくはその寸前だったりと、
物語ごとの細かな設定が違っていて新鮮だった。

主人公の高校生の時郎は自分を頼ってきた女の子を一度は付き返すけれど、
結局はその子を影から手助けするような性格で、
表面的には大人びて冷たくて見えるけど、
実際はやさしさの感じられる少しひねくれた少年。
樋口さんの作品らしい主人公である。
また、期待していた通りどの短編にも強気な女の子のヒロインが出てきた。
ひねくれ主人公と強気な女の子の出てくる話が読みたくて、
樋口さんの作品を読んでいたのでこれだけで自分は満足です。

この人の描く青春小説の主人公とヒロイン、好きだなー。
posted by 歯車 at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月06日

11月そして12月

・11月そして12月(樋口有介)評価3.0



銀杏の葉の青さに、ふと季節感が混乱した。
湿度の低い空気が穏やかに拡散し、
セピア色の空気をアシナガ蜂の羽音が低くかき回す。
青すぎる銀杏の葉を見上げながら、
ぼくはいま会ったばかりの女の子のことを思い出し、深くため息をつくのだ。
けだるい感じの青春小説。

前読んだ"ぼくと、ぼくらの夏"や"林檎の木の道"がおもしろかったので
期待していたけれど、拍子抜け。
それなりには、おもしろかったけれど。
たぶん主人公が理解できない行動をとったせいだろう。
公園で一度会っただけの女の子のバイト先に訪れるまではいいけれど、
強引にその子の自宅の住所を聞き出したすえ突然のお宅訪問してしまうって
ストーカーっぽいし、なんだかなー。

次は"風少女"に期待。
posted by 歯車 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

林檎の木の道

・林檎の木の道(樋口有介)評価3.5



気まぐれで周囲を振り回していた女の子。
由実果が自殺した。
彼女は決してそんなことをするタイプではなかった。
闇に隠された死の真相。
葬式の日、突然目の前に現れた涼子とともにぼくは真実を探り始める。
夏休みを舞台にした爽やかな青春ミステリ。

"ぼくと、ぼくらの夏"でも思ったけど、
強気だけどか弱いっていう女の子を描くのがうまい。
話はそれほどでもないんだけれど、
ひねくれた主人公など登場人物の魅力に惹かれてぐいぐい読まされてしまった。

読後感が爽やかなのも青春ミステリぽくていい。
posted by 歯車 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月29日

繭の夏

・繭の夏(佐々木俊介)評価3.5



大学生の祥子と高校生の敬太郎。
一体の不可解な人形が2人を過去に起こった2つの自殺事件へと誘う。
スリーピングマーダーがテーマの青春ミステリ。

象徴的な題名がいい。
読み終えてから表紙を眺めるにやりとしてしまう。
繭から出てきたのは結局・・・というわけか。
いい題名をつけたものだ。

中盤までは退屈だったが、
徐々に謎が明らかになってくる終盤以降はおもしろく読めた。
犯人は最後までわからなかったけれど。

単行本の巻末の第六回鮎川哲也賞の選考作品の中に、
市川拓司さんの名前があがっていたことに年月を感じた。

小沢健二などの曲が流行っていた90年代が舞台なので、
ノスタルジックな雰囲気を味わいたい人は読むといいかもしれない。
posted by 歯車 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。