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2008年02月21日

「カード・カレッジ1」ロベルト・ジョビー

2 カード・カレッジ1(ロベルト・ジョビー)評価5.0
ロベルト・ジョビーのカード・カレッジ〈第1巻〉

カードマジックの技法を中心に、
カードマジックの過程をやさしい説明とわかりやすい図によって解説。
カードマジックを始めたいあなたにぜひおすすめしたい名著。


すごい本。
この本を生んでくれたジョビーに感謝!
この本のせいで、
いろんな時間がカードマジックの練習時間へと消えていった。

1冊5000円はたしかに高い。
けれど、それに見合うリターンがある。
カードマジックをやりたいと思うなら諦めて購入しましょう。
でも、5000円は冒険だと思うので、
図書館とかで借りて様子見をするのもよいかもしれない。
ぼくもそうしたし、まあ、結局、買っちゃったけど。

内容はカードマジックで使う技法中心。
カードの各部分の呼び名やカードの正しい持ち方など。
本当の基本の基本から解説してある。
この1冊に書かれた技法を一通り習得することには
カードマジックの基礎ががっちりできあがる。

もしこの本に出会わなかったら、
ここまでカードマジックにのめり込んでなかっただろうなー。
posted by 歯車 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月24日

きみの友だち

・きみの友だち(重松清)評価4.5→5.0



これから、きみと、きみにかかわりのある何人かの子どもたちの話をしようと思う。
恵美ちゃん―――最初は、きみだ。

友だちって?
友だちについて問いかける長編小説。


読み進めるほどに引き込まれていく。

"みんな"といることを選ぶのか?
それとも"友だち"と一緒にいることを選ぶのか?

自分の周囲を考えずにはいられなくなる。
クラスの輪から離れようと、
「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい」
そういっていつも二人でいた恵美と由香はまぶしい。

重松さんの小説を読むのは"ナイフ"以来。
ナイフはこれでもかというぐらいいじめを表現しつくした作品。
逼迫していて切実で現実的。
息苦しさに窒息しそう。
"ナイフ"は傑作だったが、あまりに凄すぎてトラウマとなった。
それ以来、重松さんの小説は意識的に避けてきた。

"きみの友だち"のおかげで、そのトラウマもいくらか解消された。
次は"流星ワゴン"でも読んでみよう。
posted by 歯車 at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

イレギュラー

・イレギュラー(三羽省吾)評価5.0



素質だけなら全国レベル、態度だけならメジャーレベル。
蜷谷高校野球部ピッチャーのコーキはくすぶっていた。
見つからない練習場、長引く避難所生活。
ピッチングするように右腕を振ると、胸の中のもやもやが晴れていく気がした。
新鋭作家が描く、田舎野球部の青春物語。


くやしい。
こんなおもしろい小説書きやがって。
それが読み終えたときの感想。
本作は"バッテリー"に匹敵するぐらい熱く、それ以上に笑いに満ちた熱血スポ魂小説だ。
コーキの成長、K校野球部との友情。
苦しい状況でもどこか陽気な蜷谷村の村民たち。
ぐいぐい物語りに引き込まれていった。
文句なしに面白い小説。

この著者の他作品も読んでみたい。
posted by 歯車 at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月03日

伝わる・揺さぶる!文章を書く

・伝わる・揺さぶる!文章を書く(山田ズーニー)評価5.0



読み手の心を動かす文章とはどういうものなのだろう?
そういった文章を書くにはどうしたらいいのだろう?
7つの要素をもとに長年、高校生の小論文指導に携わった著者が説く、
人の心を動かす文章の書き方。


すごくいい本。
これまで読んだ文章作成本の中で1、2を争う出来。
高校生のときに出会えれば最高だった。

この本が素晴らしいのは、
まず良い文章とは何かという説明から入っているところ。
最初に、良い文章を"しかるべきときに機能するな文章"と説明しているおかげで、
読者が目標をしっかりと見定めた形で読み進めることができる。
よくある文章作成本のようにこの点をおざなりにしていたら、
良い文章が感情移入できることなのか、情感豊かなことなのか、
読者は翻弄されることになり、
結局はゴールを見失うことになっていただろう。
さらに良いのは、名文と呼ばれる作品を読みこめだの、人と違うことを書けなど
あやふやでお茶を濁すような説明がこの本には全くない。
すべては論理的かつ明快である。
機能的な文章を書くためポイントを7つにまとめられ丁寧に説明されており、
文章を書く要点が非常にわかりやすい。

小論文が試験にある受験生、就職活動を控えた人、社会人になる方、
そういった人たちの中で論理的な文章が書けなくて悩んでいる人にぜひ読んでもらいたい。
ぼく自身、小論文などの人を納得させるような文章を書くのは苦手。
日記を書いているから小論文も得意だろと思うかもしれないけれど、そうでもない。
同じ走る陸上競技でも長距離走と短距離走では求められる能力が違うように、
文章でも主観的な視点の日記と客観的な視点の小論文では書くために、
きっと必要される力が別なのだろう。
読んだからといって論理的な文章をすぐには書けるようにはならないだろうけど、
この本のおかげで起点のようなものを得られた。

とりあえず2度読んだけど、
まだ血肉するためにあと数回読み直す必要がありそう。
この本を書いてくれた著者に感謝。

県大の図書館にも2冊あるので興味が湧いた人はぜひ読んでみるといいよ。
posted by 歯車 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月18日

海賊モア船長の遍歴

・海賊モア船長の遍歴(多島斗志之)評価5.0




十七世紀末、インド洋は世界中の財宝が行き来きする航路であった。
清国の滑らかな良質の絹、ジャパンの不可思議な刀剣、
黄金の価値をもつ香辛料、エメラルドやルビーの宝石、銀や金の貴金属。
当時、世界の宝物庫であったインド洋はこれらの財宝を狙い暴れるもの達がいた。
海賊である。
彼らは勇猛さ、残忍さやそして狡猾さをもって略奪を行った。
キッド船長、ロウザー船長、女海賊アン・ボニー。
そんな海賊たちのなかで、
モア船長は奇妙な、一言で言えば海賊らしからぬ海賊であった。
読み始めたら止まらない傑作海洋ロマン小説。



「秋の夜長を持て余しているなら、これを読め」と言いたい。
17世紀の生活や文化、歴史的事実に基づきながら
当時の海賊の実態が丁寧に描かれている。
ストーリーも無茶苦茶おもしろい。
謎や複線を盛り込み、ページをめくる手は止まらなくなる。
登場人物も魅力的。
仲間思いの大だるや矍鑠とした爺さま。
どこかミステリアスな雰囲気が漂う男爵。
ふてぶてしくも憎めないピット長官。
そしてなにより、モア船長の合理的かつ誠実な人柄がいい。
好きな本のひとつになりました。



・海賊モア船長の憂鬱(多島斗志之)評価4.5




インドからイギリスへ輸送中の船から、
「マドラスの星」と呼ばれる過去最大級のダイヤが消失した。
イギリス東インド会社の職員、マイケル・クレイは
マドラスの星の足跡を追ってインドへ向かった。
消失の裏には、海賊モア船長の影が見え隠れしていた。


「海賊モア船長の遍歴」の続編。
前作と同じように楽しめる傑作小説。
前作と今作、二冊読み終わるころには、空も明るみ始めるだろう。
おもしろさは保障するのだけど、
難点がひとつあってこの本、やたら値段が高く3200円もする。
そのため、内容は評価5.0だけど、値段を考えてマイナス0.5。
はやく文庫化すればいいのに。
 
posted by 歯車 at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月10日

サウスバウンド

・サウスバウンド(奥田英朗) 評価5.0





小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。
父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。
父が会社員だったことはない。
物心ついたときからたいてい家にいる。
父親とはそういうものだと思っていたら、
小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。
父はどうやら国が嫌いらしい。
むかし、過激派とかいうのをやっていて、
税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。
家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。
型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作。
(Amazonより抜粋)



「終らないでくれ」と思わせたひさびさの小説。
あっという間の500ページだった。
第一部と第二部の家族の性格の変化もおもしろい。
あんなに楽しそうに開放的に振舞われたら、
南の島で暮らしたいなと思わずにはいられない。

この作者の「イン・ザ・プール」や「空中ブランコ」もおもしろいのでおすすめ。
posted by 歯車 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

大聖堂

・大聖堂 上中下(ケン・フォレット) 評価5.0

大聖堂(上)

12世紀のイングランドが舞台。
かつて大聖堂の建築に従事し、その荘厳な美しさや偉大さに魅了された石工のトムは
いつしか自分の手で設計した大聖堂を建築するという果てしない夢を抱く。
やがて、彼は修道士フィリップと出会い、衰退した大聖堂を復活へと導くことになる。
しかし、トムとフィリップの近くには2人を巻き込まんとする陰謀の渦が迫っていた。
大聖堂の復活に関わる人々が作り出す壮大な物語。

政治の駆け引き、陰謀、内乱、没落、愛憎。
さまざまな要素を盛り込んで起伏に富んだストーリーは、
先を読まずにはいられなくなるぐらいおもしろく仕上がっていた。
主人公の状況も二転三転し、緊張感を途切れさせない。
大聖堂を読み始めてから、
読んでいないときでもこの本の続きが気になり、先のストーリーを想像して過ごした。

雰囲気がコミックのベルセルクににているので
それが好きな人は多分はまると思う。
posted by 歯車 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月28日

GWには本を読んでみてはどうだろう(偏執的5つ星本)

もうすぐGW。
GWにいろんなところに出向くのもいけど、
家で本をゆっくり読んでみてはどうだろう。
今回紹介する本はおもしろ過ぎて
「まだ終らないでくれ。」と祈りながら読んだような本ばかりだ。
「世界の中心で愛を叫ぶ」では泣けない(むしろ笑える)けど、
「スパイダーマン2」では涙を流せるという人は、ぼくと同じツボを持つ人。
ここ紹介する本を読むと、気持ちのよい時間を過ごせるはず。



・雨にも負けず粗茶一服 松村栄子 評価5




弱小茶道家元後嗣・友衛遊馬18歳、
自分らしく生きるために家出します。
家出先の京都で待っていたのは曲者揃いの茶人たち。
彼らとの出会いにより、
遊馬は自分の進むべき道を見出していく。

主人公の成長する姿が読んでいて心地よい。
前に進む力を与えてくれる。

ぼくの弟やナナミさんに読ませてみたけど
どちらもおもしろいと絶賛。
しまいには、
読み終えたはずなのに
自分用にこの本を買いなおしていました2人とも。


・しゃべれども、しゃべれども 佐藤多佳子 評価5




この本のキャッチコピーは
「読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。」
決して嘘ではない。

主人公は落語家。
まだまだ若手で芸も一流ではない主人公。
それなのに気づいたら、素人に落語教室を教えることになってしまった。
周りにうまく溶け込めない人々が
落語を通して世間との接し方を憶え成長するお話。

落語教室のメンバーが少しずつ信頼を築き連帯していく様は
読んでいて心が温かくなる。




・宮本武蔵 1-8 吉川英治 評価5




高校のとき読んだ。
バカボンドの原作だからと読んでみたら、
これがコミックを越えるぐらいおもしろいのなんのって。
最初読んだときは図書館で借りたのだけど、
続巻を借りられて先を読めず、あんなに恨んだことは初めてだった。


山猿だった武蔵が沢庵和尚との出会いにより
剣の道、やがては人の道に目覚めていく。


武蔵かっこいい!!


この本があまりにおもしろかったので、
全部読み終えたあと、
洗脳に近いほど本に影響された。
「男に生まれたからには天下無双を目指さねばならぬ。」と
腕立て伏せを始めてみたり、
誰もいない部屋で、素振りしてみたり、
今では青々しくて恥ずかしい思い出。

お通と武蔵の不器用な恋愛も話をおもしろくしている。
ここでもまだ出会えないのか、
ここでも互いの思いが通じないのか、
じれったい二人をみて、やきもきしたよ。


・ぼくは勉強ができない 山田詠美  評価5




青春アドベンチャーのラジオドラマを3回聴いて、
小説を3回読んだ。
主人公の時田秀美がかっこいいんだ。
悩みにぶつかっても常に自分の立つ軸を見失わない秀美にあこがれる。


・NHKにようこそ 滝本竜彦 評価5




ひきこもりでロリ○ンの主人公に、
真昼間からアニソンを大音量でかけ続ける隣の部屋の住人、
怪しい宗教の勧誘を手伝っているヒロイン。
社会の底辺で腐ってそうな登場人物たちが作るネガティブに前向きなストーリー。

ひきこもり、宗教など重くなりそうな題材を
巧みに調理して笑いに昇華させたことに5つ星。
マイナスのものからプラスのものに昇華するという姿勢は共感する。


・暗いところで待ち合わせ 乙一 評価5




視力を失い静かに暮らすミチルと
殺人犯として追われるアキヒロの奇妙で不器用な同棲生活がはじまる。

恋愛小説がベースだけど、
ミステリーの手法もとられており飽きさせない。
恋愛小説嫌いのぼくでも夢中になった。




並べてみると、
ぼくの5つ星本は青春成長系ばかりだね。
posted by 歯車 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月27日

黄色い目の魚

・黄色い目の魚(佐藤多佳子) 評価5.0



海辺の高校で、同級生として二人は出会う。
周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。
絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、
気がつくとみのりの表情を追っている。
友情でもなく恋愛でもない、
名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。
16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。
青春小説の傑作。
(Amazonより抜粋)


大当たりだった。

男の子と女の子の二人の主人公の成長を描いた物語。

内容は高校生の「boy meets girl」な物語でありふれたものなんだけど、
いいよ、いいよ、この本。
もうおもしろいのなんのって。
主人公二人の成長や気持ちの移り変わりが
互いの視点で交互に書かれることによってすんごく伝わってくる。
2時間30分。
一度も止まることなく読み続けてしまった。

主人公たちが成長していく姿がよかった。
遠回りしたり迷ったりもするけど、
最後には自分と向き合い少しずつ確実に成長していく。
読んでいて心地よかった。

もうひとつよかったのは懐かしさを感じることができたこと。
何かに打ち込める熱い気持ちだったり、
純真なまっすぐさだったり、
成長の過程で不必要になり捨ててきたものを
ひとつずつ拾い上げられた気がした。
おかげでいろんなことを思い出し、
気持ちの良い感傷に浸ることができた。

同じ作者の他作品「しゃべれどもしゃべれども」に匹敵する名作だった。
posted by 歯車 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 5つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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