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2006年10月27日

消えた少年たち

・消えた少年たち(オースン・スコット カード )評価2.0



「スティーヴィー、おまえはいったい誰と話しているんだ?」

きっかけは引っ越しだった。
新居で生活し始めてから長男のスティーヴィーは架空の友だちと遊ぶようになった。
愛しの息子の心は壊れてしまったのだろうか?
南部の小さな町を舞台にしたフレッチャー一家の物語。


合わない。
ミステリを期待していたせいかもしれない。
無駄に長いと感じた。
ほとんど複線が張られていないので、
プロローグと最後の1/4だけしか読まなくてもミステリとしては問題ない。
なんか脱力である。
短編を元に書かれたにしたそうだが、
長編にしないでそのままのほうが良かったのではないだろうか。
不気味で不可解なプロローグにはぐっと惹きつけられたのに、
楽しめなかったので残念。

家族小説として読めば、そこそこおもしろい。
ステップとディアンヌの皮肉を交えた夫婦の会話は楽しめたし、
子供を守るためなら仕事さえ投げ出すステップには魅力を感じた。
リーやグラスのような歪みを持ったキャラクターがもっと活躍していれば、
好みの作品になったのかもしれない。
posted by 歯車 at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

あなたのそばで

・あなたのそばで(野中柊)評価2.0



恋というのはオニオンスープと一緒なのだ。
嫉妬は焦げて苦味が出るほど持ってはいけない。
ほのかな甘みが広がるぐらいがちょうどいい。

人を好きになるってなんだろう。
恋を描写した6つの短編集。


恋愛小説はだいたいにして合わないのだけど、
もしやと思って読んでみたら、やっぱり合わなかった。

淡々と馴れ初めとか語られても・・・。
起伏の薄い小説は苦手だ。
posted by 歯車 at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月07日

自分を磨く方法

・自分を磨く方法(アレクサンダー・ロックハート )評価2.5


あなたが成長するために必要なことは?
人生を成功に導く50のキーワード集。


自分を信じる、言い訳をしない、など人生に必要なエッセンスを記した自己啓発本。
日々忘れがちな大切なことを再認識するには役に立つと思うが、
斬新な視点からの画期的なアドバイスが欲しい人には向かない。

論拠に寓話、著名人の格言、エピソードを主として用いているためか説得力が弱く、
強い共感を抱けなかった。
統計や心理学などの科学的データを併用すれば、この点は改善できたと思う。

「絶対に、絶対に、絶対にあきらめるな」

英国の名宰相のチャーチルの言葉が引用されていたが、
すぐさま彼の最期の言葉である

「何もかもウンザリしちゃったよ」

が思い浮かんだぼくはつくづく腐っていると思った。
posted by 歯車 at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

キッドナップ・ツアー

・キッドナップ・ツアー(角田光代)評価2.0




夏休みの第一日目。
新発売のアイスクリームをコンビニまで買いに行く途中、
うしろから走ってきた車がわたしの真横でスピードを落とし、少し先で止まった。
運転席の窓から顔を突き出し男が

「おじょうちゃんお乗りになりませんか」

と声をかけた。
こうしてわたしは、おとうさんに誘拐された。
変な父親に振り回されるハルのひと夏のユウカイ旅行。



いまいちな小説。
変な父親に振り回される小説といったら「サウスバウンド」を思い出す。
あの小説はよかった。
友情や成長的な要素が詰め込またストーリーには楽しませてもらった。
同じシュチュエーションのこの小説だが、
対照的に全体的に盛り上がりに欠けているのっぺりとした印象を受けたためか、
楽しめなかった。
最後のオチも弱い。
最大の謎が放置されたまま終わるため、
読み終えたとき置き去りにされたような感覚を味わう羽目になる。
ぼくには合わない作品だったみたい。
posted by 歯車 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

浄土

・浄土(町田康)評価2.5




河童である自分が厭で泣きたい気持ちで叫ぶ、"ビバ!カッパ!"
(どぶさらえ)
弁護士が忍者装束を着て、魚屋がパンクな服を着る。
すべての人々が本音しか言わない町。
(本音街)
中野区にギャオスがあらわれた。
(ギャオスの話)
似田は腐った男で、温夫は仕事を増やすボンクラ。
使えない同僚をもったOLの怒り。
(自分の群像)

ありそうでない、奇妙な日常を描いた7つのパンク小説。


7つの話を収めた短編集。
夕暮れにぽつんと佇むお面のおとこ。
寂しさと不気味さを感じる表紙に惹かれ図書館で借りた。

はずれだった。

内容はおもしろい。
けれど、とにかく読みにくい。
くせのある文章も一因となっているだろうが、
読みにくい一番の原因は長過ぎる文を多用しているせいだろう。
だいたい1ページに1つくらい4から5行続く文があった。
この長文を読む感覚は、英語の関係代名詞が3つくらいある文を読むのに似ている。
あまりに長すぎるため読んでいる途中で文の言いたいことがぼやけてしまい、
結局その文が何を伝えたかったのかわからなくなる感じ。
あれと同じである。
何度か読み返さないと意味を理解できない。
うっとうしいことこの上ない。
読みにくさのせいで読むのを挫折しかけた。

初めて町田康を読んだが、合わないのかもしれない。
不思議な雰囲気は好みだったが、くせのある文章は好きになれそうにない。
ただ彼の代表作は「告白」らしいのでそれを読んでから判断しようと思う。
posted by 歯車 at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月03日

夏のこどもたち

・夏のこどもたち(川島誠) 評価2.5




「少し学校をひっかきまわしてよ」

夏休みに入る前、
ぼくは担任の瀬川先生により校則改定委員に任命された。
めんどくさい。
校則がどうなろうと知ったことじゃない。
自分がいやだって思う規則なら守らなければいいのだ。

「それでもね。
変えられるなら、エイって変えちゃったほうが気持ちいいでしょ。
このままの学校じゃ息が詰まるわ」

困った。
けれど、少しだけ愉快になった自分がいた。

片目でクールな主人公、朽木元が送った鮮烈な夏を描いた表題「夏のこどもたち」。
その他3編の短編をまとめた短編集。


クールな性格で片目という主人公の設定に惹かれて購入してみた。
期待はずれ。
大衆小説というよりは純文学寄りの、
おもしろさに欠けた退屈な作品だった。
クールな主人公が徐々に熱くなっていく展開を期待したけど、
ずっと冷めたままだった。

いや、ちょっと待て。
一部分では熱くなっていたか。
双眼鏡を使って丘の上の自宅のベランダから、
近所の女子高生の部屋を覗き見て「ハァハァ」していたな。

求めていたのはそんな熱さではなかったけどね。

淡々としていて読みやすい文章だったので、
とりあえず最後まで読んだ作品。
posted by 歯車 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 2つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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