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2007年04月16日

ボトルネック


40 ボトルネック(米澤穂信)評価3.0
ボトルネック

強い眩暈に襲われてぼくは東尋坊の崖下へ落ちた。
目を覚ましてみるとぼくを出迎えたのは「存在しないはずの姉だった」
どうやらここはぼくの存在しない世界らしい。
痛ましい青春小説。

青春小説の醍醐味である爽やかさ、懐かしさ、そして熱気などの要素がほとんど無い。
代わりにあるのは痛々しさややりきれなさ。
切なさまでなら許容範囲なんだけど、
ここまで暗い雰囲気になってしまうと好みじゃないです。
posted by 歯車 at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日


今年は花粉の飛散量が少ない。

その言葉を信じて耳鼻科へ行くのを控えていたのだけど、
我慢できないくらい症状がひどくなってきたので薬を貰ってきた。


200703211.JPG

使ったことがない薬が1つあったので説明書を開いた。
衝撃が走った。






200703212.JPG



200703213.JPG

…………。
人前ではこの薬の使用をやめようと誓った。
posted by 歯車 at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

「ブラバン」津原泰水

39 ブラバン(津原泰水)評価3.5
ブラバン

音楽がいまより少し高価だった時代。
ぼくのすべては弦バスとベースを弾くためにあった。
あれから25歳、年をとったぼくが語るブラスバンドの思い出。
音楽に明け暮れたぼくらの青春小説。


学生時代が終わろうとしているせいかな。
最近は昔の仲間を回想する形式の物語にめっきり弱くなってしまった。
なんかその設定だけどじーんときてしまうといいますか。
そんなわけでで400ページを一気に読んでしまった。
うん、楽しめた。
ただブラバンという題名から期待していた爽快さとは違うせつない読後感に少しがっかり。
熱くてハッピーになれる本だと思っていただけど。
主人公と一緒に高校のブラスバンドに在籍していたメンバーの
高校時代の過去と25年後の現在を対比する形で描かれているけど、
現在が必ずしも幸せといえる人ばかりではなくて、
不幸になった人たちの印象のほうが強かったためかも。
ノスタルジーを感じたい人にはおすすめな本かな。
posted by 歯車 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「オロロ畑でつかまえて」荻原浩

38 オロロ畑でつかまえて(荻原浩)評価3.5
オロロ畑でつかまえて

酒が原因で妻に離婚された杉山。
彼が勤めるのは零細広告会社ユニバーサル広告社。
命綱の仕事も失敗に終わりいよいよ倒産に向けてまっしぐらというところで、
舞い込んできたのは過疎化の激しいど田舎・牛穴村の村おこし。
ユーモアのセンスが光る長編小説。


おもしろい。
デビュー作だからか続編の「なかよし小鳩組」に比べると
はちゃめちゃぶりが抑えられてたかな。
キャラクターの作り方がうまい。
イメージアップ戦略としては外道だったんで普通は嫌悪感を抱くんだろうけど、
ユニバーサル広告社と牛穴村の面々が憎めないキャラクターのせいか
逆にほほえましさを感じてしまった。
くすりとできる作品は好きなので荻原さんは二作目だけど他の作品も読みたくなったよ。
posted by 歯車 at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月11日

「イカロスの誕生日」小川一水

37 イカロスの誕生日(小川一水)評価3.5
イカロスの誕生日

翼を持ち自由に大空を翔る能力を持った人々、イカロス。
生まれもった自由奔放な気質から社会を多少乱すことはあっても、
イカロスと他の人々は穏やかに共存していた。
だが、ある日突然のイカロスを社会的に抹殺する法案の成立。
女子高生イカロスのはるかもその混乱に巻き込まれようとしていた。
空に生きる人々を描いたSF小説。

表紙絵が好みでブログにぜひ飾りたかったけど
アマゾンでは画像がないみたい。
残念。
内容はイカロスが自由を得るために闘う話。
ストーリー的にはいつの間にか問題が解決してしまった感があり、
煮え切らない感じでもっと徹底的にイカロスたちを追い込んだほうが、
最期が盛り上がったんじゃないかと思ったりもする。
ただ、ロー効果やヨー効果など難解な耳慣れない言葉があったけど、
はるかが飛び方を教わるシーンは説得力がありすごいなと感心した。
posted by 歯車 at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月04日

「対話篇」金城一紀

36 対話篇(金城一紀)評価3.5
対話篇

恋愛小説:親しくなった人が次々に死ぬ彼の運命
永遠の円環:死にゆくぼくの復讐
花:老弁護士と仕事をやめたぼくのドライブ

登場人物それぞれの人生が、じわりと心に響いてくる作品集


ゾンビーズシリーズと比べると必ずしもハッピーエンドではないので
暗い印象を受けるけれども読後感は爽やか。
死が迫っていても抗い、
死神につばを吐くような登場人物たちの力強い生き方のせいだろうか。
金城さんの小説は読むと元気が出てくるけれど、
この作品集も前向きな気持ちにさせてくれるいい本でした。
posted by 歯車 at 08:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月01日

「なかよし小鳩組」荻原浩

35 なかよし小鳩組(荻原浩)評価4.0
なかよし小鳩組

30代のさえない男、杉山。
彼が勤めるのは零細広告代理店ユニバーサル広告社。
あわや倒産寸前というところで飛び込んできたのは
ヤクザ小鳩組のイメージアップ戦略というとんでもない代物。
果たして仕事は成功するのか?
くすりと笑えるユーモア小説。

おもしろい。
前作「オロロ畑でつかまえて」は未読だけど楽しめた。
この終わり方でも満足だけど、
欲を出せば勝也の今後や猪熊の今後など、もうちょっと後のことまで読みたかったなぁ。
ヤクザを怖くも滑稽な人間味ある姿で描けているところが見事。
エゲツナイことしているはずなのに、妙ににくめないというか。
うまい。
杉山と娘の早苗のどこかずれた会話も面白い。
温かくなれるいい本でした
posted by 歯車 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 4つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

真夏の島の夢

34 真夏の島の夢(竹内真)評価3.5
真夏の島の夢

毎年、島をあげての大規模な芸術祭が開かれる鹿爪島。
演劇部門での入賞を果たすため島でバイトしながら劇の稽古に励む劇団コカペプシの4人は、宿泊先の老人によって島の産廃問題に巻き込まれることに!
真夏の島を舞台にした青春小説。

個性ある登場人物はおもしろいのに、ストーリー的な盛り上がりに欠ける気がする。
産廃問題を簡単に解決させてしまったのが問題だと思う。
もう一波乱ぐらいあったほうがよかったと思う。
サークルでコントをやっていたからかもしれないけれど、
「演劇は表現するだけではだめだ。観客に伝わってこそ価値がある」というメッセージ。
これには共感した。
伝わらない芸術なんて無価値だよね。
どんなに金をかけた映画でも観客に何も伝わらなかったら無価値だし、
ビニール袋を頭に被った男が街灯の下を歩くだけの映画でも
何か観客の共感を得るものだったらそれは価値があると思うよ。
posted by 歯車 at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

ヤンのいた島

33 ヤンのいた島(沢村凛)評価3.0
ヤンのいた島

政府とゲリラが殺しあう南の島、イシャナイ島。
夢を叶えるために危険な島を訪れた瞳子を待っていたものとは。
南の島を舞台にした冒険小説。

カタブツのような不思議でオチに意外性のある話を読みたかったので、
少し期待はずれ。
ゲリラの仲間が死ぬのもあっけなさ過ぎたし、オチもなんだかなー。
この人の作品の雰囲気は好きな感じなので、
へこたれず違う作品も読んでみたい。
posted by 歯車 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

都市伝説セピア

32 都市伝説セピア(朱川湊人)評価3.5
都市伝説セピア


女の子に連れられて見世物小屋でぼくが見たものは「アイスマン」
「昨日公園」でぼくは再びマチと出会う
都市伝説に憑かれた「フクロウ男」
「死者恋」死体を描く画家の独白
あのベランダにいるのは「月の石」
悲しくも切ないホラー短編集。

怖いというよりは不思議な話が多く、
読後感は必ずしも良い作品ばかりではないが、それほど落ち込むほどでもない。
各作品は舞台を昭和としていることもありノスタルジックさが漂っていた。
エレファントマンやヒルトンシスターズ。
サイドショーのスターが出てたり、時折はさまれる怪しいコネタににやりとさせられた。
不思議な話は好きなので、著者の他作品も読んでみたくなった。
posted by 歯車 at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 3つ星本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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